ガスコンロの仕組み

火がつく流れはどうなっているの?

まず、はじめにコンロの点火方式には2通りあります!点火操作は、ツマミを捻るタイプの回転式と、ボタンを押すだけのプッシュ式があります。
回転式の着火方式には、電池を使うタイプ(パチパチと連続して火花が散るタイプ)と、圧電式(パチンと1回のみ火花が散るタイプ)の2通りがあります。
火力調節をする際には、プッシュ式の場合は調節ツマミを左右にスライドさせる事によって、回転式は点火した後にツマミを戻すことによって調節します。
ガスコンロに使われているガスバーナーの構造は、燃料であるガスとそれに必要な空気とをあらかじめ混合して混合気を作り、それを燃焼させているもので、
これは予混火炎といいます。
小さな燃料噴出口から燃料ガスを高速で噴出させ、そのとき生じる圧力低下を利用して空気をすいこみ、
両者が混合しながら燃焼用の開口部(バーナー孔)に至る間に、 混合気ができるようになっています。
以上がガスコンロの原理と、火の流れとなりますが、よく「ガスコンロのボタンを押すとパチパチ音は鳴るのに、火がつかない!」という事がありますが、
ガスコンロの原理を理解したところで、原因を明らかにしていきたいと思います!
 
  • 電池の消耗
ガスコンロは電池で着火しますが、当然電池は消耗品なので交換が必要になりますよね。
つまり、ガスコンロの火がつかなくなる原因として、「電池の消耗」が考えられます。
ガスコンロの種類によって異なりますが、電池を入れるところはガスコンロの左下にあるでしょう。
比較的新しいガスコンロの場合は、電池切れの時期が近づいてくるとランプが点いたりしてサインが出ますが、
古いタイプの場合は前触れもなくその時は突然やってくることが多いようですね。
電池が無くなってくるとスパーク時の「パチパチ」に勢いがなくなりテンポが遅くなるのですぐにわかるでしょう。
ボタンを押すとまず点火プラグに火花が飛びますが、これが「スパーク」というパチパチの原因です。
普段から一日に何度も利用されるだけあって、ガスコンロの電池の消耗は意外に早いです。
また、あまり使わない場合でも電池は消耗するので、久しぶりに使おうと思ったらつかない!というシチュエーションもありがちですね。
ですので、電池の交換は定期的に行うことで、ガスコンロの火が着かなくなるという問題を防ぐことができるでしょう。
 
  • 『水』
また、点火部分などが水で濡れてしまうと、点火しなくなるのです。
ですので、水で掃除した後火がつかなくなったなら、『水』が原因の可能性が高いといえます。
ですので、ボタンを押して火花が飛ぶのか確認してみてください。火花が飛ばない場合は、点火部分の水分をよくふき取ってみましょう。
また、濡れてしまったバナーキャップなども乾いた布でしっかり拭きましょう!
センサー付きのガスコンロの場合、センサーがぬれていても火がつかないことがありますので、センサー部分も乾いた布でしっかり拭きましょう!
 
  • バナーキャップのずれ、元栓の確認
ガスコンロの真ん中の黒い部分がバナーキャップです。このバナーキャップがずれているとうまく火がつかないことがあります。
例えば、コンロが3つあって1つだけ火が付かない場合はこれが原因の可能性が高いといえるでしょう。
また、よくある事例として、長時間ガスを使い続けたなどの理由でガスの大元からガスが止まってしまい、火がつかなくなる経験をしている人も多いようです。
ガスストープなど他にガスを使用する機器がある場合は他の機器で試してみてください。
コンロだけではなくガスを使用する機器すべてが使用できない場合は、大元からガスが止まっている可能性があります。
一度元栓を確認してみましょう!

 

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